保育お役立ち情報

ICT化で保育施設の喫食率を上げる

2021.6.18 保育お役立ち情報 , , , , , ,

「喫食(きっしょく)」という言葉をご存知でしょうか?
保育の現場でも使われているので耳にしたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。
子どもたちの健康な育成や食育に関することなので、ひいては園の運営にも関わってきます。
こちらでは「喫食」と「喫食率」を上げる工夫についてご紹介しましょう。ICTシステムが一役買ってくれます。

喫食とは
「食事をすること」「満足して楽しく食事をとること」を指す「喫食」という言葉。
保育施設では「園児の朝食「喫食」率」といった食事の様子、食事の摂取量などを伝える際に用いられます。

「喫食率」は「食事の利用数」や「食事全体の摂取量」を意味します。

「食事の利用する」として計算する場合

喫食率(%)=食数÷園児(保育スタッフ)×100
給食を用意している保育施設の場合、アレルギーなどで保護者が用意する場合以外は利用する確率が高いため、喫食率としてこちらの計算法を使うことは少ないでしょう。

「食事全体の摂取量」として計算する場合

残食量(g)/提供量(g)×100=残食率(%)
100-残食率(%)=喫食率(%)
「給食の喫食率」として保育施設では提供された給食から残った食物を覗いたものの比率を「喫食率」として算出することが多いでしょう。
子どもたちの健全な育成を支えるためにも「喫食率」を上げる工夫が必要になります。

保育施設で喫食率をあげる工夫
●喫食率の把握
「子どもたちの好き嫌いが多い」「野菜をあまり食べてくれない」「残飯がたくさんでてしまう」
食事に関して悩む保育園も少なくないでしょう。
まずは子どもたちの喫食率を計算、子どもたちの食事量を把握します。
子どもたちに人気のメニューであれば喫食率も変わってくるでしょう。
「満足して楽しく食事をとること」が喫食ですから、その比率をあげるためにも人気メニューを把握し、残食量が多いメニューの際には調理法の見直しが必要です。

●ICTシステムを活用する
「喫食率」の計算や数値化してデータを残す場合に活用できるのがICTシステムです。
タブレットやパソコンに入力し、データ化、集計作業の簡略ができ、業務効率化につながります。
職員同士の情報共有にも役立ちますし、スマホから簡単に情報を取得することができるため、調理師や保育士が子どもたちの食育に取り組む際に活用しやすいでしょう。
子どもたちの健康な体作りのためにも保育施設内で「喫食率」をはじめ、食に対する正しい知識、望ましい習慣を身に着けられるよう、保育士がすぐに情報を得られるようICT化を進めていくことが望ましいと言えます。

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