ICT補助金とIT導入補助金の違い
2015年末から国や自治体からのICT補助金制度が充実。
保育園運営のICT化を図る動きは活発化していると言えます。
補助金を活用することでコストを抑えて保育施設にICTシステムやツールが導入できるため、経費削減につながるでしょう。
こちらではICT補助金と混合されがちなIT導入補助金との違いをご紹介します。
ICT補助金とIT導入補助金の違い
「ICT補助金とIT導入補助金〜ICT補助金とは〜」「ICT補助金とIT導入補助金〜IT導入補助金とは〜」で対象となる施設やツールなどを紹介しましたが、どのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの制度の内容や補助金の金額などをしっかりと把握して申請することでより保育施設のICT化をスムーズに進めることができます。
ICT化を進めることで保育士の業務負担が軽くなり、ひいては保育士不足の解消にもなるのです。
扱う管轄
ICT補助金とIT導入補助金では、扱う管轄が異なります。
ICT補助金を管轄するのは厚生労働省。申請などは自治体が受け付け、その時期と補助額は自治体によって異なります。
IT導入補助金を管轄するのは経済産業省。IT導入促進という観点から保育だけでなく幅広い企業が補助金の対象となっています。
対象の事業
上記の通り、ICT補助金とIT導入補助金は補助金が受けられる対象の事業が異なります。
ICT補助金の場合は保育事業が補助金の対象です。
保育所や幼保連携型こども園、居宅訪問型事業を除く地域型保育事業等となります。
一報IT導入補助金の場合は幅広い企業が補助金の対象。
保育事業はもちろんのこと、飲食や宿泊、卸売りや小売り、医療や看護といった幅広い業種の中でも中小企業・小規模事業が補助を受けられる対象となります。
補助金の額
ICT補助金は各自治体が設定した条件を満たしていればPCやデバイス機器の購入もICT化促進という観点から対象になる場合もあります。
補助金の上限は1施設当たり最大100万円。
補助率は自治体によりますが経費の4分の3までが支援の対象になることがほとんどです。
一方、IT導入補助金の場合PCやデバイス機器の購入は基本的に対象外です。
補助の金額はA型の場合は40万円以上~150万円未満で、B型の場合、150万円以上~450万円未満。
補助率は経費の2分の1となっています。