保育ICTシステムを導入するときの選び方
2015年末から国や自治体からのICT補助金制度が充実。
保育園運営のICT化を図る動きは活発化していると言えます。
しかし、いざ導入しようとして保育ICTシステムを選ぼうとするとその種類の多さにどれを選んで良いのか悩む方もいらっしゃるでしょう。
そこで保育ICTシステムを選ぶ際のポイントをご紹介します。
目的を具体的にする
なんとなく便利そうだから、自治体が導入を促進しているからといった理由でシステム導入すると失敗してしまう可能性があります。
せっかく業務負担軽減につながるツールを導入するのですから、最大限に効果を発揮させたいところです。
なんのためにこのシステムを導入するのか、どういった課題を解決したいのかなど目的を具体的にして、本当に必要な機能が搭載されているICTシステムを選びましょう。
保育スタッフの使い勝手がよいものを選ぶ
導入するICTシステムの決定権が運営側が施設長にあるとはいえ、実際に業務でICTシステムを利用するのは保育スタッフです。
まずはパソコンが苦手な保育士でも画面が見やすく操作が簡単など使いやすいシステムを選びましょう。
また、持ち運びに便利でスキマ時間にさっと扱えるタブレットやスマホに対応していると保育士からも好評です。
使いたい時に使えるように通信環境や機器の準備など環境を整える必要もあります。
誰でも簡単に使えるものを選ぶ
保育ICTシステムの効果を最大限に発揮するには保護者の理解と協力が必要です。
保護者向けのスマホアプリなどを利用することになりますが、保護者も保育士と同じくスマホやタブレットをうまく扱えない方がいます。
保護者が扱いにくいシステムを選んでしまうとICTシステムを導入後も電話や紙媒体でのやりとりが続き、システム導入の効果も期待薄になってしまうでしょう。
誰でも簡単に操作できるシステム選びが肝要です。
セキュリティ万全か確認する
園児や保育スタッフの個人情報を管理するICTシステムはセキュリティ対策を万全にしておかなければいけません。
保護者の中にはセキュリティ面を心配される方もいるでしょう。
登録した端末からのみアクセスができる、データ通信が暗号化されているなどセキュリティ対策がしっかりしているICTシステムを導入しましょう。
補助金対応か確認する
厚労省や文科省、自治体からの各種補助金がICTシステムの導入には交付されることになっています。
2020年には内閣府からも「運営支援システム導入加算」が助成金に新設されました。
コスト削減につながるのでICT化補助金に対応したシステムを選ぶとよいでしょう。