選ばれる保育園になるためにICT化を
2015年末から国や自治体からのICT補助金制度が充実。
保育園運営のICT化を図る動きは活発化していると言えます。
保育園選びに際してもICTシステムを利用している保育園が選ばれる傾向にあることをご存知でしょうか。
保護者の満足度や園選びのポイントに関するアンケート調査が行われたのでその結果をご紹介します。（※global child care調べ）
保育園選びの情報源
保護者が保育施設入園前に情報源として利用したものについて質問されました。
●「自治体のホームページ」（51％）
●「保育施設のホームページ（事業会社HPを含む）」（47％）
●「自治体の配布物（利用申込案内など）」（46％）
●「保育施設への訪問、施設見学」（38％）
●「保育施設のブログ、チラシ」（27％）
最も多かったのは「自治体のホームページ」。
ついで「保育施設のホームページ（事業会社HPを含む）」となり、「友人、知人等からの口コミ情報」や「民間の口コミ情報サイトやSNS」などは少数派でした。
ICTシステム会社に依頼をして保育施設のホームページを作成している園もありますが、功を奏していると言えるでしょう。
口コミ情報も参考にはなりますが、個人の見解になるため、正確な情報がほしければ自治体や保育施設のサイトを閲覧するのが判断材料になると考える保護者が多いことがわかります。
保育園選びのポイント
保育園の利用申込みにあたってその園を選んだ理由を聞いた質問の結果です。
●「所在地・アクセス（通いやすさ、利便性）」（91％）
●「保育の内容（日々の過ごし方、外遊びの実施状況など）」（39％）
●「開所時間、延長保育・休日保育の実施状況」（33％）
保育園を選ぶ前提となるアクセスのしやすさは圧倒的でした。続いて「保育の内容（日々の過ごし方、外遊びの実施状況など）」、「開所時間、延長保育・休日保育の実施状況」となります。
また、「施設の広さや園庭の有無」「給食の状況（自園調理か、アレルギー対応、お弁当の必要性など）」なども重要な判断基準となることがわかりました。
園のICT化に満足しているか
保育園のICT化について保護者の満足度が質問されました。
●「満足している」（51％）
●「どちらかといえば満足している」（38％）
●「どちらかといえば満足していない」（8％）
●「満足していない」（2％）
「満足している」と「どちらかといえば満足している」で「満足度」は約90％に上りました。
登降園手続きやメール、連絡帳アプリなど忙しい保護者がスムーズに子どもを預けることができ、保育士とのやりとりも保護者の都合のつく時間でできることから満足度が上がったと見られます。
保育士だけでなく保護者の負担軽減のためにも保育のICT化は、選ばれる園になるためにもますます必要となるでしょう。
