「だれでもできる仕事」?それでも保育士がやりたいです
「大変な仕事」ではあるけれど、専門性の低い「誰でもできる仕事」だから収入が上がらないと言われた保育士の仕事。
大変だけどそれでも保育士を選んだのはどうしてでした?
転職を考える前に天職たる「保育士」の魅力を思い出してみましょう。
■大変な仕事
基本的にニコニコ明るい保育士さんが子どもたちにも保護者にも人気です。
しかし、世間で嘆かれるのは保育士不足と離職率の高さ。
業務量が多く、責任が重く、人間関係が難しい上に収入が長時間労働に見合わないこと。
辛いことや悩みがあってもそれでも保育士を続けたい、転職しても保育士になりたいと考える方が多いのは、やりがいや生きがいを感じているからでしょう。
一番保育士をしていて魅力を感じるところはどこでしょうか。
■子どもたちと関われる
保育士資格をとっている方のほとんどは「子ども好き」でしょう。
「子どもたちに関わる仕事がしたい」から保育士になったのではないでしょうか。
子どもたちと毎日関われるだけでも幸せですよね。
しかし、子どもたちは本当に元気。
体力は底なしだし、パワーがあるので、それについて遊ぶのはかなりの体力勝負になります。
日常忙殺されて視野が狭くなることもあるでしょう。
そんな時も子どもたちが小さなお花を見つけて感動を分けてくれたり、虫を見つけて喜んでいたり、四季の移ろいを感じていることを教えてくれるだけで、幸せな気持ちになるのではないでしょうか。
掛け値なしに「先生、大好き」と言って駆け寄ってくれたり、抱きついてくれたり。
たまにはそっとそばにいてくれたりするのも保育士の魅力です。
■子どもたちの成長を感じられる
保育園は0歳〜6歳くらいまでの子どもたちがほとんどの時間を保育士と一緒に生活します。
子どもたちにとって保育園は生活の場であり、保育士はお母さん代わり。
初めて話した言葉が「お母さん」ではなく「先生」だったという子もいますよね。
入園から卒園までその成長をしっかりと見届けることは保育士のやりがいや喜びにつながります。
ミルクをあげて、おむつを変えていた子が、どんどん大きくなっていろいろな遊びを覚えて、友達と関わるようになり社会性を身につけていく。
仕事の場で他人の成長を感じられる仕事がないわけではありませんが、その成長を見守り一緒に喜べることが常にある環境は他にないでしょう。
小学校の入学、卒業を報告に来てくれたり、中学校の制服を見せに来てくれたり。
職場体験学習で保育園を選んだ卒園児が一緒に保育の体験をしてくれたりといったことがあれば、さらに「自分も頑張ろう」という気になります。
■たくさん感謝される
保育士の仕事をしていると、「ありがとう」「先生のおかげです」「安心して仕事にいけます」「先生のことを子どもたちは大好きです」
「先生からもらったアドバイスで安心できました」といった感謝の気持ちを言葉にしてもらえることがあります。
もちろんクレームもあって辛いこともありますが、保育士として誇りを感じたり、感動をおぼえたりするような感謝の言葉をもらうことが多いです。
初めてのお子さんの場合、右も左もわからない保護者の方。
保育園で長い時間一緒にいるので、その子が今どんな成長段階にあるのか、その子のために今どう接してあげたらいいのかを保育士は伝えることができます。
そんな時に子育て相談に乗ることで、保護者に安心感を与えると心から感謝してもらえるのです。
保護者に信頼されて子育てのサポートができるということはやりがいにつながります。
社会貢献の一環にもなるので、保育士は社会的に必要とされている仕事なのです。
■一緒に成長できる
保育士の仕事はやりがいも充実感もあります。
しかし仕事の中にはとにかく辛い時期もありますし、心身ともにきつい時もあるでしょう。
転職を考え、思い悩むこともあるはずです。
子どもたちの命を預かり、その成長に向き合う仕事なので神経も使います。
しかし、そうやってこどもたちとしっかりと向き合う仕事だからこそ、人としての自身の成長を感じられるのです。
子どもたちに小さな感動を教えてもらったり、保護者に感謝してもらったり、子どもの成長を実感できる仕事。
そんな保育士の仕事だからこそ、自分も成長させられていることも多いのです。
保育士としてのキャリアとはまた違った成長ができることも保育士の魅力といえるでしょう。