保育お役立ち情報

保育士が抱える人間関係の悩み

2019.3.22 保育お役立ち情報 , , , ,

保育システムを導入してICT化を進めて、保育士の負担を軽くしても、どうしても避けられない人間関係の悩み。
保育のICT化によって、コミュニケーションのためにさける時間は増えました。
それでも悩んでいる保育士はどのような人間関係を、どのような要因でなやんでいるのでしょうか。

■保護者との人間関係
大切なお子さんを預かっているということと、園のイベントで協力が不可欠という面でも保護者とのコミュニケーションは綿密にとらなければいけません。
とはいえ子どもの数だけ保護者はいろいろな意見を言いますし、その人間関係に保育士は悩むのです。
●要因
「我が子がかわいい」「我が子を優先させて欲しい」。やはり保護者はそう思っています。
だいたいの保護者は保育園にそれを求めるのは難しいことだとわかっているのですが、理解できない保護者は一定数いて、そこからクレームにつながることも。
理不尽なことを言われても、立場上反論しにくいのがストレスにつながります。

■園長先生や肩書きのある保育士との人間関係
叩き上げであろうが、雇われであろが責任のある立場の園長先生や主任保育士。
厳しいことを言われてもうまく対応できるといいのですが、波風を立てたくないという気持ちも大きいので余計に気を使う人もいます。
●要因
保護者の最後の評価の声や責任を全面的に受けることになる肩書きのある方々。
命を預かるプレッシャーがいつしか保育士を厳しく指導することにつながる傾向があります。
また、園長先生や園の方針と自分の保育に対する考え方が合わない場合。納得いかないことが多く、ストレスがたまっていくのです。

■同僚の保育士との人間関係
男性保育士がいる園もありますが、ほとんどの保育施設は女性社会です。業務上の苦楽をともにできるありがたい存在であればよいのですが、悩みの種になることも。仕事がハードな上に給料がよいわけでもないので、心身ともにストレスがたまり、より関係がこじれることも。
●要因
身近な存在であるからこそ意見の相違や性格の不一致が生じたとき、女性同士であれば、一度こじれるとなかなか元に戻るのは難しいもの。
八つ当たりや嫌がらせが起きやすいのも身近にいるがゆえです。周りへの余計な気配りがストレスになっているのでしょう。

■対処法
●めげずにコミュニケーションをとる
まずは自分の普段の行動を思い出して、自分に否がなかったか考えてみましょう。
挨拶はきちんとできていますか?毎日顔を合わせる同僚であればとくにおざなりになってきてしまいます。
苦手な人を避けていませんか?相手を知りたい、自分を知って欲しいと思って対応していると印象が変わってくることもあるのです。

●できるだけ距離をとる
親睦を深める、という方向とは逆に現状を受け入れる対処法です。
周囲とできる限り距離をとり、大人同士のもめごとは見て見ぬ振りをします。
最初から良好な関係を気付けている方とだけ仲良くし、他の人とは事務的な付き合いに止めておきましょう。
空気のような存在になれば、周りも自然に距離をとってくれます。

●仕事として割り切る
仕事のためにコミュニケーションをとっていると考え、お金をもらって保育士というプロの仕事をしているという自分を徹底してください。
できるだけ感情をなくして対応し、仕事だから仕方ないと割り切りましょう。
我慢するだけでお給料がもらえるとポジティブに考えるのです。

●プライベートで発散する
閉鎖された環境の中、女性の社会にばかりいるからストレスがたまるのです。
外に出て、外のコミュニティを作り、自分の世界を広げましょう。自分が自分らしくいられる場所を探して、良質な人間関係が生まれたら、ストレスも解消されます。家族や友人に悩みを吐き出すのもおすすめです。

●他の保育施設へ転職する
やはり現状では難しい、どうしてもあの園長から離れたいと現状を受け入れられない場合は転職をおすすめします。
ご自身にあった保育施設をしっかり探していきましょう。

●他の職種・業種へ転職する
保育園という女性社会に疲れてしまった場合、他の職種や業種へ転職することもよいでしょう。
保育士資格はいろいろと活かせるので、職種はそのままで業種を変えるのもおすすめです。
これまでの経験を振り返り、人生を見つめ直してみましょう。

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