保育お役立ち情報

加配保育士とは

2019.12.15 保育お役立ち情報 , , ,

加配保育士をご存知ですか?
「加配」の文字通り、保育施設の基準より多く配置される保育士のことです。
障害のある子どもを受け入れている園で使われることの多い加配保育士。
どのようなものなのでしょうか。

保育施設への加配とは
保育施設への加配とは文字通り加えて配置すること。
「保育士の加配」や「加配保育士」という形で使われることが一般的です。
主に障害児保育を実施している保育施設で使用されることが多いでしょう。
障害のある子どもを受け入れる場合、その子どもがクラスになじめるように、保育士には日常のサポートとより丁寧な対応が求められます。
障害のある子どもの保育施設での生活をよりよいものにするためには、通常の配置基準よりも多い保育士が必要になるのです。
その配置基準よりも多く保育士を配置することを「加配」といいます。

障害保育施設の加配制度
保育施設への加配は国が制度を設けています。
保育士の加配について国がどのような制度を設け、保育施設がどのように対応しているのかご紹介しましょう。

●国が制度化している障害児保育向けの加配
国が加配の制度として支援しているのは障害児保育を行っている保育施設においてです。
国の加配制度=加配の支援は大きく以下の2つの補助金を通して行われています。

●療育支援加算
国が保育施設の加配を支援するための補助金の一つである「療育支援加算」。
障害児保育を行っている保育施設に適用されるものです。
保育士を取りまとめる主任保育士が職務に専念できるようにサポーターとして加配保育士を雇う目的で制度が利用されています。
障害児保育には丁寧なケアが必要となります。
障害児のいるクラスの担任をしない主任保育士がヘルプに入ることをしなくても、加配保育士を配置することで主任保育士が職務に専念できるようになるということが目的です。
加配保育士は必要ですが、保育施設側に負担がかかります。
その費用負担を国が負担することで障害児保育の質を高めることができるという狙いがあるのです。

●障害児保育加算
2015年、認可保育事業となった地域型保育事業の障害児保育を支援するための補助金である「障害児保育加算」。
主に小規模保育や事業所内保育、家庭的保育が補助金受給の対象となり、こうした保育施設では障害児保育を担当する場合、加配が必要となります。
保育士の加配の基準は決まっており、子ども2人につき1人の保育士が加配が必要なのです。
障害児が以前より増えつつある昨今、小規模の施設も多い地域型保育事業では、こうした支援を利用して、障害児保育の分野でもよりきめ細やかな対応ができるようにする制度となっています。

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