大規模保育施設への補助金拡充!保育士の待遇は良くなるのか
連日保育施設内で起きた虐待のニュースが流れ、保育スタッフは居心地の悪い思いをしています。
相次ぐ事故や事件に政府も保育施設の人員を増やすために、きちんと対策をとっている保育施設への補助金の拡充を図ることにしました。
現在来年度予算案の最終調整に入っている模様です。
これにより保育の待遇は良くなるのでしょうか。
補助金拡充の予算案へ盛り込み
繰り返された送迎バスへの置き去り、前述のニュースで話題となっている痛ましい虐待などの問題が保育現場。
そんな問題の解決につなげるべく、保育現場への人手を増やすことを目的に補助金を覚寿する方向で最終調整に入るとのことです。
関係閣僚間の理解や妥協など、利害を含めた話し合いを経て来年度予算案に盛り込む考えを伝えています。
送迎バスへの置き去りで幼い生命が失われたニュースを受けて、ICTシステムの導入をはじめさまざまな対策が保育施設で行われいます。
しかし、閉鎖された空間から子どもたちを守るためには最後は人の目と子どもたちへ愛情を向けられるかになってくるのでしょう。
補助金拡充の対象となる園
今回補助金拡充の対照となっているのは4〜5歳児を保育している大規模園。
それもすでに現行の配置基準より手厚い保育士配置を行っている保育施設に補助金の加算をするということです。
具体的に言うと、現在の配置基準である「30人に保育士1人」ではなく、「25人に保育士1人」などです。
現在の配置基準はなんと70年以上変わっていません。
仮にクラスが35人だったとします。
その時の配置基準は35(人)÷30(人:配置基準の4〜5歳児の数)の1.16・・・(人)。小数点以下四捨五入して必要な人数は1人。
つまり35人を1人で見ていても配置基準を満たしているということになります。
小学生以上でも35人を越えたら子どもたちをみていくことが難しいと言われているのに、まだまだ突拍子もない行動をとる4〜5歳のお子さん35人を1人で保育するのです。
休憩をとれない、毎日残業と嘆き、潜在保育士が増えていくのも納得ではないでしょうか。
ICTシステムでさらなる負担軽減を
人の目を増やすための新規支援事業も考えられているようです。
保育士を手助けする支援員の配置が改めて事業として加えられるとのこと。
それも送迎バスへの置き去り事件を踏まえた、子どもたちへの目配り強化と保育士の負担軽減を目的とされています。
もちろん人の目が増えることは子どもたちの成長過程においても大切なことです。
一定の時間帯であったとしても人員が増えることは保育士の負担軽減につながります。
ここにICTシステムを導入するとどうでしょうか。
事務作業のシステム化や園児の生命を守るためのシステムなど保育士の負担がさらに軽減されるでしょう。