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保育園でも進むキャッシュレス決済化

2021.4.10 保育お役立ち情報 保育園ICT関連ニュース

保育園でも進むキャッシュレス決済化

テレビコマーシャルや身近な店舗でも見かけるようになった様々なキャッシュレス決済。
昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、現金を介さず安全に素早く決済することができるということで、注目されることになりました。
そしてキャッシュレス決済化は保育園でも進められているのをご存じでしょうか。

キャッシュレス決済とは

キャッシュレス決済とは、その名の通り現金を介さない決済の方法のことを指します。そのため、クレジットカード、「Suica」などの交通ICカード、流通系ICカード、タッチ型決済、QRコード決済など多岐にわたります。
2018年に経済産業省は2025年までに紙幣・硬貨を使用しないキャッシュレス決済を、現状の20%から40%まで引き上げる「キャッシュレス・ビジョン」を策定し、このビジョンではキャッシュレス決済を以下のように分類しています。

プリペイド リアルタイムペイ ポストペイド
主なサービス 電子マネー デビットカード モバイルウォレット クレジットカード
特徴 利用金額を事前にチャージ リアルタイム取引 リアルタイム取引 後払い与信機能
加盟店への支払いサイクル 月2回など 月2回など 即日、翌日、月2回などさまざま 月2回など
主な支払い方法 タッチ式(非接触) スライド式(磁気)、読み込み式(IC) カメラ/スキャナ読み込み、タッチ式 スライド式(磁気)、読み込み式(IC)
【参考】2016年の民間最終消費支出に占める割合 1.7% 0.3% 18.0%

 

現在一般的にキャッシュレス決済と呼ばれているものは、クレジットカードやICカードと紐づけて決済する、モバイルウォレットのことを指すことが多くなっています。

保育料の支払い方法

現状の保育料の支払い方法として、最も利用されているのは、入園時に銀行口座からの自動引き落とし契約をすることによって、毎月園の請求により支払うタイプでしょう。昔ながらの保育園だと、今も集金袋による手渡しの保育料の支払いを続けているところもあるそうです。
保育料の計算は保育ICT化により自動計算されるようになり、保育料を請求する施設側の対応はスピーディーに行えるようになりましたが、支払いスタイルだけはそのまま、という所が多いのが現状です。
しかし、このように支払い方法が多様化してきた今、キャッシュレス決済による支払いを望む保護者の声も多くなってきています。

キャッシュレス決済の利点

キャッシュレス決済の利点は、なんといってもその利便性でしょう。カードやスマホをかざすだけで決済することができ、どこでいくら支払ったのか、支払いの履歴もしっかり記録されます。また、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない今、お互いに現金を介さずに決済できます。また、決済の金額に応じてポイントが貯まり、他の買い物をする際の割引として使用することもできます。

スマホに決済アプリを入れることに抵抗がある方もいらっしゃるようですが、現在のスマホのほとんどは、指紋認証や顔認証によるロックが可能となっており、このような生体認証をしておけば悪用されることは難しいと言えるでしょう。

進む保育料のキャッシュレス決済化

例えば、京都市宇治市では2020年9月よりスマートフォン決済アプリを利用して、公立・民間保育所(園)保育料の支払いができるようになっています。
使用できるアプリは「LINE Pay」と「PayPay」の2種類です。
他にも多数の自治体が対応していますので、「LINE Pay」についてはこちらより、対応状況を確認することができます。
ご自身のお住まいエリアが対応しているかどうかチェックしてみてはいかがでしょうか。
保育料の他にも、固定資産税、住民税、健康保険料などの支払いも対応されています。

日本においては、これまで現金信仰が強くなかなかキャッシュレス決済が進みませんでしたが、
コロナ禍はこのような従来の価値観を変えるきっかけにもなったようです。
園運営もこのような時代の流れを見極め、柔軟に、迅速に対応していく必要があるでしょう。

 

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