保育お役立ち情報

「5種混合ワクチン」今後定期接種へ

2024.1.20 保育お役立ち情報 , , , , , , ,

 

初めて赤ちゃんが生まれた保護者にとって、その予防接種の多さにはびっくりする方が多いでしょう。
本当にひっきりなしに市区町村の保健所に行ったり、かかりつけの小児科医に行ったりしていませんか?
おそらく祖父母に「今はこんなに増えているの?あなたが赤ちゃんのときはこんなになかった」と言われているのではないでしょうか。
中には定期接種になったけれども副作用が問題になり、安全性が確認されるまで中止になるものもあります。
また該当の感染症の患者が何年も現れていない場合には、その接種自体がなくなることもあります。
現に、お父さん、お母さんの保護者世代は摂取していたけれども、その赤ちゃんは接種がなくなった、というものもあります。
時間があれば、お父さん、お母さんが赤ちゃんの頃の母子手帳を見せてもらってください。いろいろな発見があって楽しいかもしれませんよ。
このたび、4種混合が5種混合へ変わる動きがあるそうです。その内容を見て見ましょう。
(2023年12月21日(木)朝日新聞朝刊を参考にしています)

2024年4月から5種混合へ

厚生労働省の専門家部会は、乳幼児を対象とした予防接種のうち、
・百日せき
・ジフテリア
・破傷風
・ポリオ
・インフルエンザ菌b型(ヒブ)
を予防する5種の混合ワクチンについて、2024年4月から定期接種とする方針を了承したとのことです。
従来型の4種混合にヒブワクチンを加えたものであり、今現在もそれぞれが定期接種の対象となっています。
当面は4種混合とヒブワクチンも使用できるとのことです。

2023年に薬事承認された2つのワクチン

2023年3月には、阪大微生物病研究会の「ゴービック」、2023年9月にはKMバイオロジクスの「クイントバック」の2つの5種混合ワクチンが薬事承認されていました。
現行のワクチンと同じくらいの有効性や安全性が確認されているとのこと。それで、厚生労働省が定期接種への導入を検討していたとのことです。
とにかく数が多い赤ちゃんの予防接種。同時に打てる混合ワクチンの開発は保護者にとっても非常に便利ですね。

4種混合+ヒブの場合に比べて接種回数が減らせる

4種混合とヒブの両方を摂取する場合、生後2か月から始められ、計8回の摂取が必要となります。
これが5種混合の場合は少し減らせるとのことです。
●5種混合接種スケジュール
・生後2か月~7か月に接種を開始する
・4週~8週あけて3回目の接種を終える
・4回目の接種は6ヵ月以上経ってから
・7歳半までに接種する

予防接種は保護者にとってある意味赤ちゃんの頃の方が楽です。赤ちゃん本人は注射を打つ、という意識がありません。少し大きくなると「注射」と聞いただけで嫌がる子もいます。そんな時にどうするか、親の知恵の見せ所化もかもしれませんね。

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