【業務負担】保護者の信頼を失墜させる一言【悪意無し】
新型コロナウイルスの感染拡大防止による外出自粛や保育自粛期間が解除され、子どもたちが保育施設に戻ってきました。
しかし、感染リスクが完全に収束したわけでは無く、新しい生活様式も取り入れていかなければいけません。
そんな中で必要になってくるのが保護者と保育施設側の信頼関係。
普段から保護者と子どもたち、保育スタッフとの信頼関係は大切ですが、このコロナ禍による業務負担と精神的負担からつい保護者の信頼を失ってしまう言動をしている保育士がいるようです。
保護者が信頼を失う言動
不満を感じた保育士の言動について、ネット上で保護者が書き込んでいることがあります。
たとえ保育士自身に悪意や他意がなかったとしても、保護者を不愉快な気持ちにさせてしまうことがあるのです。
保護者は保育士のどのような言動に不快感や不信感を覚えるのでしょうか?
●子どもの成長や発達に関するデリカシーのない言動
・子どもの成長に関して「発達の遅れ」や「問題」などの直接的な言葉を使って伝えてくる
・「この子は困った子」と子どもを否定する発言をする
・子どもを見下した発言や発達に関する発言
・発達に関するデリケートな問題を安易に伝えてくる
・子どもが嫌がるようなあだ名を付けて呼ぶ
冗談のつもりで言ったという方もいるでしょう。
しかし、冗談ですまされない事態に発展してしまうことがあります。
保護者や子どもたちに一生の心の傷を負わせる危険性もあることがわかるでしょうか。
十分に気をつけなければいけないのです。
●保護者の状況を慮らない言動
・「離乳食しっぱいですね」など保護者自身の子育てを否定する発言をする
・「わたしならこうやってできるのに」など無神経なアドバイスをする
・「子どもを病院に連れて行ってください」と保護者の状況を理解せずに命令口調で伝える
・「お迎えは17時です。時間は守ってください」と子どもの前できつく言う
この他にも特定の子どもや保護者をえこひいきするような発言や、成長が遅い子に対してきつく怒ったり、発表会で上手にできない子を笑ったり。
親が保育士から叱られていると子どもたちの目に映った時に、その保護者の子や周囲の子はどう思うでしょうか。
取り返しの付かない心の傷になったり、子どもたちから他の保護者に伝わって距離を置かれたりすることもあります。
忙し過ぎるとどうしてもイライラして、きつく言ってしまうこともあるでしょう。
しかし、子どもたちの成長をサポートし、保護者の子育てを応援するのが保育士の仕事です。
ICT化を進めるなど、業務過多を解消し、正しいコミュニケーションが取れるようにしましょう。