午睡チェック(ブレスチェック)機能
特に病気でもない赤ちゃんが突然原因不明でなくなってしまう事故があります。
「乳幼児突然死症候群(SIDS)」と診断されることが多く、日本では年間100人を超える乳幼児がこの病気で命を落としています。
「乳幼児突然死症候群(SIDS)」が睡眠中に赤ちゃんが突然死亡する原因不明の病気なので防ぐために保育施設ではさまざまな対策をとっていますがその中でもICTシステムを利用した午睡チェック(ブレスチェック)をご紹介します。
午睡チェック(ブレスチェック)機能
主に保育施設で突然死が起きるタイミングの多くは午後のお昼寝時間中です。赤ちゃんや小さなお子さんが安心してお昼寝ができるよう、保育者を見守る役目があります。
この「午睡チェック」が「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の予防策として取り入れられているのです。
午睡チェックの内容
保育所は午睡時に子供たちの様子を確認して子どもたち一人ひとりの全身状態を記入していきます。
主なチェック内容は、時間ごとに呼吸状態、皮膚状態、寝ている体勢、あせや体温などです。
特に体勢は、うつぶせに寝ていると「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の原因になりかねないので、うつぶせに眠っていることに気づくとすぐに仰向けで寝かせるようにします。
体勢のチェック
ICTシステムの午睡チェックは、午睡チェックセンサーやベビーセンサーを導入して乳幼児の体制や呼吸の様子など時間ごとに自動的にチェックし、保育士の業務負担を軽減するようになっています。
お昼寝用のマットや衣服に取り付けるもの、上部からの見守りカメラによるものなどさまざまです。
もちろん保育士が実際にチェックすると言う事は変わりがありませんが、ミスがなくなることや異常がみられるとアラートで保育士が手元で確認できるため、早期発見につながるようになっています。
保育士の精神的な負担の軽減にもなっているのです。
間隔や温度湿度などのチェック
ICTシステムの午睡チェックは上記のセンサーだけでなく、これまで紙に記載していたチェック内容をミスなくまとめる機能もあります。
午睡チェックするタイミングを設定し、リスクが最も高い0歳児は5分に1回、1〜2歳児は10分に1回など望ましいとされるタイミングでチェックできるようになっています。
3歳をすぎると保育士が一人で確認するために同室しておく程度でも大丈夫になるため、ICTシステムを導入し、午睡チェックが必要とされるのは0歳〜2歳児ごろまででしょう。