保育園ICT関連ニュース

ChatGPTと保育の質に関する意識調査の結果

2023.7.3 保育園ICT関連ニュース

総合保育サポート・サービスを手掛ける株式会社明日香が、保育にChatGPTが活用されることに対する調査を実施しました。
それによると多くの保護者が保育の質や保護者・家庭への支援の向上を期待していることがわかりました。
こちらでは「ChatGPTと保育の質に関する意識調査の結果」についてご紹介しましょう。

保育にChatGPTが活用されることへの意識調査

実施された調査によると、保育にChatGPTが活用されることに対して、保護者の86.9%が保育の質や保護者・家庭への支援の向上を期待しています。
具体的には、保育計画の作成において知識の偏りや経験不足を補うこと、情報に基づいた信頼性の高い保育の提供、事務作業の効率化による人手不足の解消が期待されています。
また、自動化してほしい業務として、保育計画の立案や業務書類作成、連絡帳記入、子育てに関する相談対応、子どもの発達記録と分析、栄養価管理と献立作成、延長保育料の支払いなどが挙げられました。
一方、日常の保育活動や子どもへの対応については、経験やリアルタイムの判断を求める声もありました。
調査の結果を詳しく見ていきましょう。

意識調査の内容と結果

あなたは、保育にChatGPTが活用されることによって、保育の質や保護者・家庭への支援が向上すると思いますか

結果
非常にそう思う・・・43.0%
ややそう思う・・・43.9%
あまりそう思わない・・・8.4%
全くそう思わない・・・0.9%
わからない/答えられない・・・3.7%

保護者の86.9%がChatGPTの活用に期待していることがわかります。

ChatGPT活用のどのような部分に期待しているのか教えてください

上記の問いで「非常にそう思う」と「ややそう思う」と回答した人に質問した結果です。
複数回答となっています。

ChatGPTで保育計画が作成されることで、保育士ごとの知識の偏りや経験不足を補うことが出来る・・・58.1%
ChatGPT活用により情報に基づいた保育計画が作成され、より信頼性のある保育が提供される・・・51.6%
事務作業が効率化されることで保育士の人手不足が解決される・・・50.5%
事務作業に割く時間が減り、保育士とこどものコミュニケーションが多くなる・・・36.6%
保育士から提供される情報や助言の内容に信憑性がます・・・29.0%
子どもが活動の中でChatGPTに触れることで、時代に順応した育ちや教育につながる・・18.3%
わからない/答えられない・・・3.2%

保育士への負担軽減とともに保育の質の向上に期待を寄せられていることがわかります。

保育にChatGPTを活用することに課題となり得るものはどういうものだと思いますか

上記の質問に対して、保護者の57.0%が子ども一人ひとりへの配慮が欠けてしまう可能性を指摘しました。
また、49.5%は保育計画が単調になる可能性を懸念し、33.6%はChatGPTを適切に活用できる保育士がいない可能性があると考えました。
これらはChatGPT活用に伴う課題として意識されています。

今後こうした調査結果を踏まえ、保護者の声と扱う保育士の声を受け止めての導入が求められるでしょう。

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