男性保育士の立場と役割
「保育士」と聞くと女性保育士がイメージされるのではないでしょうか。
しかし昨今は男性保育士が増えつつあります。
保育現場での男性保育士の立場や役割についてご紹介します。
●男性保育士の役割
■家庭的な環境を作れる
保育士は忙しい親御さんに変わって親としての役割を勤める存在です。
女性保育士が母親のような存在であれば、男性保育士は父親のような存在と言えます。
保育園に男性保育士が加わることで家庭的な環境を作り出すことができるのです。
■行事などで頼れる
保育の現場は意外と力仕事が多いもの。
特に運動会やお遊戯会などの行事では力が必要だったり、高いところでの作業があったりと男性のサポートは不可欠です。
他にも蛍光灯の交換などの日常のちょっとしたことでも女性保育士からするとありがたみを感じる存在です。
●男性保育士の立場
■希少な存在
保育士全体からみると、やはり女性が大半を占める保育園という職場。
近年では男性保育士を積極的に受け入れようという動きが出てきています。
現状では男性保育士は希少で、保育園の中の立場としても中心とは言いづらいのが現状です。
■望む声が増えている
保育園は女性が多いことで雰囲気が凝り固まってしまうことがあります。
男性保育士がそのような人間関係に変化をもたらしてくれることや、適材適所に配置することが可能になることによって保育園の成長が見込まれるのです。
子育ての環境が変わる中、男性保育士を望む声が増えるように望む声が増えています。今はまだ周囲の理解などが必要な場合もありますが、働きやすさの面でも今後改善・整備されていくことが予想されます。
●保護者が期待する男性保育士
■第2のお父さん
シングルマザー、シングルファザーが少なくない昨今、時には男性保育士が子どもだけでなくお父さん、お母さんの助けになることがあります。
保育園でのお父さん役を務めてもらえれば、シングルマザーは「家庭の外で子どもが男性と接点をもてる」という貴重な社会経験を子どもに与えることができますし、保育園で女性保育士に声をかけづらいというシングルファザーは相談相手になってもらえる男性保育士の存在を心強く感じるでしょう。
■女性保育士のサポート
残念ながら男性保育士による子どもたちへの着替えや排泄の手伝いなどを懸念する保護者もいらっしゃいます。
特に女の子をもつ保護者からは心配の声や作業からはずしてほしいという声も聞かれます。
しかし、子どもたちとのダイナミックな遊びや、指導、女性保育士とは異なる視点など男性保育士ならではのサポートを期待する保護者は少なくありません。
また、男性保育士が保育園にいることで保育園の防犯対策になるとも考えられています。