もう無理…保育士の転職・離職理由トップ5
大好きな子どもと毎日関わる幸せを想像し、夢いっぱいで就職した保育園。せっかく苦労して試験に合格し保育士になったのに、現実は想像していたものとは大違い…なんて思いをしている現役保育士は少なくありません。
実際には、どのような背景から転職や離職を考える人が多いのでしょうか?
第1位:賃金と労働のバランス
保育士の仕事は社会的にも重要ですが、給与水準は他の職種と比較して低めに設定されていることが多いのが現状です。重労働に見合った賃金が得られないと感じることで、やりがいを失いがち。
また、休日が少なくプライベートの時間が確保しにくい状況も、モチベーションの低下を招く要因となっています。
第2位:仕事量の多さと残業の負担
保育士の業務は、子どもたちの保育だけでなく、書類作成や行事準備、保護者対応など多岐にわたります。特に、書類作成やイベント準備は子どもたちが帰宅した後に行うことが多く、残業が常態化してしまうケースも。
こうした業務の多さから、心身ともに疲れ果ててしまい、転職や離職を選ぶ保育士は少なくありません。
第3位:職場の人間関係のストレス
保育士はチームで働くことが多く、職場の人間関係が円滑でないと業務に支障が出やすくなります。特に、同僚や上司とのコミュニケーションがうまくいかない場合や、保護者からのクレーム対応に悩まされる人が多いようです。
これらのストレスが重なり、精神的に疲弊して「もう限界」と感じるように。
第4位:保護者からの高い要求と対応の負担
保護者の中には、子どもに対する期待や要望が非常に高い方もいます。これに対する対応が過度な負担となり、精神的に追い詰められる保育士も少なくありません。
保護者との信頼関係を築くことは大切ですが、要求に応え続けることが困難なケースもあり、これが転職を考える理由になることも多いです。
第5位:キャリアアップの限界
保育士としてのキャリアアップの機会が限られていることも、離職を考える要因です。
主任や園長といったポジションに昇進する道もありますが、ポストの数は限られているため、多くの保育士が自分のキャリアの未来に不安を抱えることがあります。自身の成長を求めて、転職を選び、新たなスキルを得られる職場を目指す保育士もいます。
まとめ
保育士が転職や離職を考える理由には、仕事の負担や給与の問題、人間関係、保護者対応、そしてキャリアアップの限界など、さまざまな要因が絡んでいます。これらの課題に向き合いながら、自分に合った働き方を見つけることが、長く保育士としてのキャリアを続けるためのポイント。
たとえば、第2位に挙がっている仕事量の負担などは、園にICTシステムを導入することで解決するかもしれません。職場全員の業務負担が減り、人間関係も穏やかになったという保育園もあるので、上長に提案することも考えてみてはいかがでしょうか。