保育お役立ち情報

園長の仕事・役割とはvol.2

2021.1.8 保育お役立ち情報 , , , , , ,

保育園や幼稚園の園長は、いつもにこやかでいながら関係者には敬意をはらわれる存在です。
何かと忙しい印象で、外出や会議が多く、園にいない日も多いでしょう。
実際園長はどのような仕事をしているのでしょうか。前回に引き続き園長の仕事を見ていきます。

■園長の役割とは
保育施設という子どもたちにとって第2の家である園を「安心できる場所」として環境を保ち続けること、これが園長の役割です。
事務作業や保育士を管理すること、地域や自治体とのやりとりなど園長の仕事は多岐にわたり、その一つひとつが重要な業務。
ICTシステムを導入して業務の効率化や簡素化を図っていくことの判断や指導も園長の仕事です。

負担を感じることも多いでしょうけれど、子どもたちや保護者が「この園にあずけてよかった」、保育スタッフが「この園で働けて良かった」と思えるように環境を整えていきましょう。
保育施設に関わるさまざまな点に置いて客観的な意思決定ができる存在でなければいけません。

■園長の仕事
●保育スタッフの採用や人事
保育施設内の雰囲気や保育の質、保育スタッフの離職率にも繋がる職員の採用や人事も園長の仕事です。
運営会社が別にあれば保育士の養成学校へ求人を出したり派遣会社とやりとりしたりはそちらでやってもらえるでしょう。
見学者やボランティアの受け入れ、採用面接などの出席も重要な仕事です。
また新しい人だけでなく既存の職員へのケアも必要でしょう。ICTシステムを導入するなど、効率的に長く働きたいと思える環境作りも園長の仕事といえます。

●保育の質を維持すること
全職員のスキルを把握した上で、適切なアドバイスをしたり、必要な研修を行うことも園長の仕事のひとつです。
園の保育の質を維持するために職員の指導をしなければいけません。
最大限に能力を発揮できるようにスキルだけでなく人間性をよく観察して正しく評価していきましょう。

●書類の確認
園だよりや緊急のお手紙など多くの保育施設は必ず園長が確認してから配布されます。
指導計画書や自治体に提出する要録などの書類も園長が目を通している場合がほとんどです。
ICTシステムを導入し、システム上で共有したりしている場合は別ですが、確認作業と作成作業を同時進行しなければならないため園長の机は書類の山ということがよくあります。

●園内外の会議への参加
行事ごと、学期毎に行われる職員会議や管理職会議など重要な会議には必ず出席します。
系列の園があればそちらの園長同士の会議もありますし、自治体で行われる園長会議や協会の会合などもあるでしょう。
会議の時間が予定より長引いたり、移動に時間が掛かったりと時間を要する業務です。

●資金の管理
毎月の経費管理はもちろん、職員の給与管理等、園の運営に関わるお金の業務。
園の規模が大きい場合は事務職員や運営会社が管理を行い、園長は随時確認という形で携わる場合もあります。
グループ企業運営ではない小規模保育園の場合は資金管理の全てを園長が担う場合も。
国や自治体からの補助金を収入として記載しつつ園運営のために必要な人件費や光熱費などの支出も管理しなければいけません。
ミスが許されず負担が大きい作業なので、ICTシステムを導入したり、外部に委託するなど工夫をしている園もあります。

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