園長の仕事・役割とはvol.1
保育園や幼稚園の園長は、いつもにこやかでいながら関係者には敬意をはらわれる存在です。
何かと忙しい印象で、外出や会議が多く、園にいない日も多いでしょう。
実際園長はどのような仕事をしているのでしょうか。
■園長とは
園長の多くの仕事は園の運営に関わる意思決定です。
保育方針やトラブルが起きたときの対処法や判断などを決定します。
専門的な視点と経験からの迅速的確な判断が求められる人材です。
子どもたちが過ごしやすく、また保育士が働きやすくするにはどうすればいいか、客観的に見ることができなければいけません。
そのため内部の交流も外部との交流も行わなければならず、事務作業も行わなければならないので多忙なのです。
■園長の仕事
●行事の挨拶
入園式に卒園式、保護者会に運動会と園の行事ではほぼ必ず「園長挨拶」がプログラムされます。
子どもたちに向けた挨拶のあとは保護者に向けて挨拶する場合も。
こうした節目で園長が挨拶することによって、保護者に園の方針や雰囲気が伝わりやすくなるのです。
行事や相手ごとに挨拶の仕方や内容を切り替えられるのも園長の役割でしょう。
●安全・衛生管理
子どもたちが快適に過ごすためには、安全面や衛生面も徹底的に管理が必要になります。
園内の定期的な設備点検も園長の大切な仕事です。点検に付随して随時修理の手配をします。
給食の検食も園長の大切な役割。経験と知識、日頃からの配慮が求められるのです。
●子どもたちの把握
担当クラスをもたないとはいえ、園長は子どもたち一人ひとりを把握しておく必要があります。
子どもたち、保護者とコミュニケーションをとるためです。何より園長先生に把握してもらっていると子どもたちも保護者も安心感を持ちます。
園内の雰囲気や子どもたちの健康状態の把握も重要です。把握できていることでウイルスの感染を蔓延させないように配慮することもできるでしょう。
●保護者対応
日頃保護者と主に関わるのは担任の先生です。園内でトラブルがおきたときや、子育て相談、就業相談においては園長も保護者と関わる機会があります。
担任の先生で対処できない場合、園長が責任をもって対応するのです。
トラブルや子育て相談にスムーズに対応できるようするためにもふだんから保護者とコミュニケーションをとる時間を設けるのも園長の仕事にあたるでしょう。
●外部とのやりとり
保育園の施設長として、必ず発生する仕事が外部とのやり取りです。
地域や行政と密にコミュニケーションを取り、保護者も安心できる環境を地域ぐるみでつくります。
行政とは入園の際やICTシステムを導入するさいの補助金の申請、書類の提出などで関わることもでてくるでしょう。
また、他園とも交流を深め、地域や保育業界の動向に関する情報収集することも園長の欠かせない仕事です。
時代に合わせた保育を行うためにも内外問わずコミュニケーションが必要になります。